Japanese Artists / 日本から参加のアーティスト

日本からは3名のアーティストを紹介いたします。

Sonomi Hori/堀園実
1985年生まれ。沖縄県立芸術大学大学院彫刻専修修了。平成28年度文化庁新進芸術家海外研修制度美術1年研修でパリに派遣され、滞在・制作を行なう。主な展覧会に、個展「ことばとは」(ガレリア・グラフィカbis、東京、2010年)、「EMPTY SPOTは脳の中」(CAMP TALGANIE artistic farm、沖縄)等。2017年には、滞在中のシテ・デ・ザールにおけるオープンスタジオで下記作品Negative and positiveを発表し、注目を集める。また、研究発表展「表現素材と言う」メディアの変遷と人々のコミュニケーションの変容に着目し、身体意識に訴える彫刻を制作する。身体と環境の境界である皮膚や容れ物としての肉体に関して象徴的に解釈する表現を追求する。本展覧会では、ネガティブーポジティブのコンセプトを引き継ぎ、石をメディアとして自然物のポートレートに挑む。

Miho Tanaka/ 田中美帆
1990年京都市生まれ。2017年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。

Tomohito Ishii/ 石井友人
1981年、東京都生まれ。多摩ニュータウン育ち。現在東京都足立区在住。美術家。2006年、武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。絵画を主な表現手段としながら複合的な形式で作品を発表している。主な個展に「未来の家」(Maki Fine Arts、2017年)、「『複合回路』ー認識の境界」(Gallely αM、2011年)。主な展覧会に「グレーター台北ビエンナーレ」(NTUA、2016年)、引込線2015(旧所沢市第二学校給食センター、2015年)、「わたしの穴 美術の穴」(Space23℃、2015年)、「新朦朧主義 2」(Red Tory Museum of ContemporaryArt, Guangzhou、2015年)、「大和コレクション Ⅶ」(沖縄県立博物館・美術館、2015年)、「パープルーム大学Ⅱ」(熊本市現代美術館、2014年)

Franco-japonais artist/ フランス在住の日本人アーティスト

犬丸暁さんは、ルーアンとパリを往復し、製作と作品発表をされています。日本での展覧会にももちろん精力的に参加されています。

Akira Inumaru/ 犬丸暁
1984年茨城生まれ。フランスのルーアンとパリを拠点に活動中。2008年武蔵野美術学院油画学科卒業後に渡仏。2013年ルーアン・ルアーブル高等美術学校DNSEP(修士号)修得。目に見える物質的な“光”や内省的な“目に見えない光”をテーマに、平面表現(絵画)を主な表現媒体にしながら、写真やパフォーマンスなどの異なった媒体を織り交ぜながら制作している。2012年以降はルーペを使って太陽光で作品の一部を焼く『Distillation solaire(太陽光昇華)』という独自の技法での制作を続けている。
https://inumaru.carbonmade.com

French Artists / フランスからのアーティスト

展覧会「ファルマコン」では、フランスから4名のアーティスト、フランス在住の日本人アーティスト、そして日本で活躍する3名のアーティスト、そしてキュレータの私自身が展覧会に参加しています!

フランスから参加する4名のアーティストは日本で初めての紹介となります。どうぞ着目してください。

Jérémy Segard/ジェレミー・セガール
美術家。ナント美術大学(ESBANM)卒、芸術修士。ナント(フランス)にて制作。パリ、ナントを中心にフランスにおける展覧会に多数参加。近年は、2016年5月〜7月、Vivre, ou vivre mieux ?をLa Conserverieにて展示。同展覧会中、カンファレンスを企画実施。 « Vivre ou vivre mieux ? » を出版(大久保美紀との共著)。伝染病に関わる研究と芸術的アプローチの有用性を模索するプロジェクト « Expérimentation en culture scientifique sur les maladies infectieuses »(伝染病にかんする文化—科学的実験)主催者。Geoffroy Terrier, Florian Gadenne, Evor, Sylvieら多領域に渡るアーティストと恊働し、展覧会を企画・実施。
website : http://jeremy-segard.com

Florian Gadenne/フロリアン・ガデン
1987年仏生まれ。美術家。2013年ナント美術大学(ESBANM)卒、芸術修士。サヴィニー・シュル・オルジュ(パリ郊外)にて制作。パリ、ナントを中心にヨーロッパにおける展覧会に多数参加。近年は、Château de Oironにおける子どもアトリエ“ Expériences Hasardeuses”(「偶然的経験」、2016年)、植物/無機物/有機物の相互的関係を科学的に考察する実験的作品を多数発表。芸術と科学の領域横断的研究、とりわけ、バイオロジー、環境の生態系に及ぼす影響が主要テーマ。物や生物に蓄積される記憶や物理的刻印に関するプロジェクト“ Objets cultes ”など長期に渡るプロジェクト多数。2016年第三回PARISARTISTESにノミネート、パリ東駅横Couvent des Recolletsにおいて “ Cellule babélienne”を展示。動植物と我々の関係を再考するアトリエやワークショップを子供と大人に向けて数多く実践している。
website : http://floriangadennecom.over-blog.com

Evor/エヴォー
2000年、ナント芸術大学大学院造形芸術専修終了。フランス内外で個展、グループ展多数。アーティストレジデンス多数。主な個展に « Caprices » (galerie 5、アンジェ、フランス、2014年)、« Mascarade New York »(Le Petit Versaille、ニューヨーク、アメリカ)、グループ展に « Art Paris art fair »(Le Grand Palais、パリ、2013年) « Talents à la carte »(Salon Maison & objets、パリ、2013年)等。主なレジデンスに、病院内レジデンスを通じて作品Nourritures célestes (2013)着想のきっかけとなった、« Résidence de création au CHU d’Angers »(アンジェ大学病院、アンジェ、フランス)等がある。ナント芸術大学で非常勤として教えるなど教育に携わるほか、展覧会企画も行なう。
website : http://www.evor.fr

Anne-Sophie Yacono/アンヌ=ソフィー・ヤコノ
1987年仏生まれ。美術家。2013年ナント美術大学(ESBANM)卒、芸術修士。2014年第59回サロン・ド・モンルージュにノミネートされる。絵画、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスなど、多岐にわたるメディウムを操り、フェミニズムともクイア論者とも限定を免れる鋭いパースペクティブで鑑賞者をハッとさせる作品を発表する。とりわけ、「シャトランド」(Chatteland)は彼女の製作に手法を変えながらも繰り返されるテーマであり、モチーフである。ヤコノはキュレータとしても活躍しており、主な展覧会に、Décongélations prématurées (2013)、Color pit (2017)などがある。
website : http://www.reseaux-artistes.fr/dossiers/anne-sophie-yacono