Pharmakon II /ファルマコンII 11月25日まで!!!

展覧会ファルマコンII アート×毒×身体の不協的調和 残すところあと一週間!水曜日から日曜日まで毎日11時から19時まで(お昼休み13時−14時)開館しております。
会場は左京区田中里ノ前町49−2「想念庵」にて。飛鳥井町のバス停からすぐ。皆様のお越しをお待ちしています。

会期中制作のフロリアン・ガデンの大作「バベルの塔的細胞3」も面白くなってきました。この細胞では、ブリューゲルも描いたバベルの塔神話が上部に描かれ、卵子を世界の創造の起源とするDNAの二重螺旋構造をとっており、下部はダントーの時獄篇(ボッティチェリが描いていますね)を思わせる病変した細胞器官やウイルスなどが登場しています。複雑に絡み合う生命の活動が、一見二元論的に描かれますが、そこには一面的には語り得ない矛盾した反応や不協の中にあるハーモニーが描き出されています。フロリアン・ガデンの制作は会期中ずっとご覧いただけます。ぜひ、2メートル×4メートルの大作を間近でご覧いただけましたら幸いです。

最終日である25日には大久保美紀のインスタレーション「何を食べるのか」に関連して、野生酵母のパンの試食もあります。このインスタレーションでは、情報過多かつグルメと食の衛生と安全に悩む私たちの現代の身体がいかに生きるべきかを模索しながら、ある物質や行為はしばしばファルマコン的である(=薬にも毒にもなる)という両面的側面を再考することを通じて、食べることと生きることを見直します。プロジェクトに寄せたテクストはこのブログにも掲載しました。
何を食べるのか text miki
お読みいただけましたら幸いです。

それでは、残すところ一週間となっておりますが、引き続き、多くの皆様にご覧いただけますことを期待しながら皆様のお越しをお待ちしております。

大久保美紀

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